あなたの韓国留学の目的は?留学のカタチを大公開

韓国留学は何のため?目的や留学のカタチを大公開

韓国留学がまだめずらしかった時代は、何のために留学するのかと周囲からよく質問されたものです。

しかし、K-POPをはじめとして韓国ドラマや美容、料理まで、今や韓流ブームは多岐にわたります。その影響も強く、今では日本の中高生が独学で韓国語を勉強し韓国の大学へ正規留学する、社会人が会社を退職して韓国へプチ留学する、なんてこともよく聞かれるようになりました。

そこで今回は、どんな人が何のために韓国留学へ旅立つのか。その目的や留学のカタチについてまとめました。

韓国留学のさまざまな目的

まず、いったい何のために韓国留学へと踏み出すのか。その目的を探ってみましょう。ここでは、韓国へ渡って韓国語を学ぶ主な目的を5つに分けてご紹介します。

韓国語をマスターするため

K-POPや韓国ドラマが好きになり、韓国語を学びたいという気持ちが芽生えるのはとても自然な流れだといえるでしょう。好きな歌手や俳優が話す言葉を、字幕なしで聞き取れるようになりたいと思う人は多いのではないでしょうか。

韓国語は日本語と単語や文法が似ているため、独学で勉強する人も少なくありません。それでもやはり、現地へ行ってきちんと話せるようになりたい、基礎から上級まで完全にマスターしたいと思う人が多いようです。

将来韓国で就職するため

韓国語を学ぶと同時に、その語学スキルを活かして将来は韓国で仕事をしたいと思う人も多いようです。また、最近では日本国内でも化粧品やファッションなど韓国のブランドに接する機会が増えました。

そのため、自分が韓国のどのような会社で働きたいかを想像しやすくなったというのも理由として挙げられるのかもしれません。韓国の会社で働くなら、韓国留学はその夢を叶えるための第一歩といえるでしょう。

韓国で生活するため

以前は韓国についてあまり知らなかったという人でも、あることがきっかけで、韓国で生活するようになることがあります。

例えば、韓国人との国際結婚や海外転勤、駐在員の配偶者などです。買い物や病院などの日常生活を送るためには、少しでも現地の言葉を理解しておいた方がいいでしょう。

韓国での生活に早く慣れるために、韓国の教育機関で韓国語を学んでいる人も実は少なくありません。

韓国での生活を体験するため

韓流ブームを通して、日本にいながら韓国ではどんな暮らしをしているのかを垣間見る機会が増えました。これまで日本で学校や会社に通っていた人が、そんな韓国での生活を実際に体験してみたいという思いで韓国留学を決めるケースも。

韓国で生活しながらアルバイトができるワーキングホリデーは、特に社会人に人気です。

美容やダンスなど韓国語+αを学ぶため

数年前まで、韓国留学といえば韓国語の授業と文化体験が一般的でした。ところが最近は留学の形態が多様化し、メイクやダンスを学べる留学プログラムがとても増えました。

やはり韓流ブームがきっかけで、韓国の教育機関は日本だけでなく世界中から留学生を受け入れています。

その留学生たちのニーズに応えるため、韓国語+αが学べるプログラムを用意しているのです。中には、韓国のアイドルを目指してオーディションを受けるために、このような留学プログラムを選ぶ人も。

韓国留学の男女別・年齢分布

海外留学といえば、一般的にどこの国でも男性より女性の方が多い傾向にあります。韓国の場合、女性の方が圧倒的に多いのが特徴だといえるでしょう。

その背景には、韓国料理や韓国ファッション、韓国のメイクや髪型など、韓国のスタイルに好意的な女性が多いことが考えられます。

韓国留学をする人の年齢は非常にさまざまです。学校の夏休みや春休みを利用する中高生もいれば、定年退職した60代以上の方まで。最も多いのは、大学生やワーキングホリデーを利用できる20~30代です。

年齢分布がこれほどまで幅広いのは、韓国は地理的に行きやすい、欧米諸国に比べて留学のハードルが低く気軽に参加できる、衣食住の生活スタイルが日本と似ている、などの理由が挙げられます。

韓国留学の地域の選び方

韓国留学で一番人気の地域は、やはり首都ソウル。韓国の全人口の5分の1がソウルで暮らしていることもあり、人や物などすべてが集中しています。繁華街も多く交通も便利で、韓国留学をスタートさせるには何ら不便さを感じないでしょう。

大学や語学学校も数多くあるため、自分の希望に合った教育機関を選ぶことができます。

続いて、韓国第二の都市といえば南東部に位置するプサン。日本から最も近い都市ということもあり、日本人も多く住んでいます。

もちろん、これらの大都市以外の地方を選ぶ人もいます。

例えば、日本人があまりいない環境で学びたい、田舎が好き、韓国のローカルを体験したいなどの理由が挙げられます。南西部の全羅道(チョルラド)や北東部の江原道(カンウォンド)などは、ソウルに比べてゆったりと過ごせ、自然が多く余暇を楽しめます。

地方都市ではありながら交通はとても便利で、ソウルを結ぶ高速列車も整備されています。平日は地方で、週末はソウルで、という楽しみ方もできるでしょう。

その反面、地方によっては方言が強いというデメリットがあることも、韓国語を学ぶ上で知っておく必要があるでしょう。

韓国留学のいろいろなカタチ

ひと言で韓国留学といっても、留学のカタチはさまざま。ここでは、主な3つの教育機関についてご紹介します。

民間の語学学校

韓国留学へ行く人の約半数は、民間の語学学校を選んでいます。民間の語学学校では、一週間未満の超短期から一年間の長期まで、さまざまな留学期間を選ぶことができます。

仕事を休めない社会人や、将来の長期留学を見据えた人などにぴったりです。

午前は韓国語の授業、午後は文化体験を用意しているところがほとんど。文化体験では、韓国の史跡名所巡りや韓国料理、韓国の伝統音楽の体験などができます。また、最近ではダンスやボーカルレッスンなどの授業を取り入れているところも。

留学期間もプログラムの内容も、自分の希望に合わせて選べるのが一番の魅力です。

また、民間の組織が運営しているためサービスが良く、先生や職員との距離が近いので生活上の悩み事や進路の相談がしやすいのも特徴です。

大学付属の語学堂

民間の語学学校と同じぐらい人気なのが、大学付属の語学堂です。韓国の大学では、外国人留学生を対象に韓国語の授業を行う語学堂と呼ばれる付属施設があります。

語学堂では、春夏秋冬の学期に合わせて留学期間が設定されています。一学期は約3ヵ月です。仕事を持っている社会人には難しいため、大学生やワーキングホリデーの人たちに人気です。

語学堂によっては、10日間程度の集中プログラムを用意しているところも。

大学の付属施設だけあって、カリキュラムはとても体系的に整っています。読解、聴解、作文、会話など総合的にバランス良く学ぶことができます。

語学堂は大学のキャンパス内にあるので、教室を一歩出れば韓国人の学生たちがたくさん行き交っています。また、図書館や食堂など大学の施設を利用できることもメリットです。

大学の正規学生ではないにもかかわらず、韓国のキャンパスライフにどっぷり浸かることができるのが一番の魅力だといえるでしょう。

大学・大学院への正規留学

最近では、韓国の大学や大学院へ正規留学する人も増えてきました。正規留学となると、応募条件が厳しく申請書類がかなり多いため、一人で準備するには難しい面があります。

そのため、日本の高校や大学を卒業してすぐ韓国へ正規入学する人よりも、韓国の語学学校や語学堂を経て大学へ進学する人の方が多いでしょう。

まずは語学学校や語学堂で韓国語をしっかり学び、韓国で一定期間生活しておけば、日本からいきなり正規留学するよりもスムーズだからです。

韓国の大学や大学院へ正規留学する場合、現地の学生とは異なる外国人留学生対象の入学試験を設けていることがほとんどです。

韓国留学の滞在先

韓国での留学中はどんな場所で生活しているのでしょうか。ここでは、日本人留学生がよく利用している代表的な5つの滞在先をご紹介します。

大学付属の語学堂へ留学する場合、寮に滞在することが最も多いでしょう。寮も大学の施設の一部なので、セキュリティが安心で部屋の中もきちんと管理されています。

2~4人部屋でシャワーとトイレは共用というところが一般的です。寮は大学の敷地内か、キャンパスから近いところにあることがほとんどなので、通学に時間がかからないというのもメリットの一つです。

下宿(ハスク)

韓国の一般家庭では下宿(ハスク)を運営していることがあります。多くの場合、部屋は一人ずつ与えられますが、トイレとシャワーは共用になります。

ハスクには家主が一緒に住んでいることが多く、一日二食の食事を提供してくれます。韓国の家庭を体験できるという面ではホームステイと似ていますが、だいたい3~4人の学生が同時に暮らしていることがほとんどです。

ワンルーム

韓国でワンルームを借りて暮らしている留学生もたくさんいます。ただし、韓国の不動産で賃貸契約を交わすためには、韓国語はもちろん韓国の不動産事情もよく知っておく必要があります。韓国では、不動産詐欺が多く存在するからです。

韓国のワンルームは、プライベートの空間を持ちたい人にとってはとても快適な場所です。トイレとシャワーも部屋の中に完備されている物件が多く、韓国での一人暮らしを満喫できるでしょう。

考試院(コシウォン)

韓国特有の滞在先といえば、考試院(コシウォン)。二畳分しかない部屋が横一列に連なった宿泊施設です。部屋はとても狭小スペースですが、机やテレビ、ベッドなど最低限の家具がすっきりと収まっています。キッチンやトイレ、シャワーは共用です。

民間の語学学校へ留学する場合、提携しているコシウォンを手配されることが多いでしょう。毎日外出するので部屋は寝るだけ、という人に向いています。

ホームステイ

韓国の一般家庭を体験したいという人なら、ホームステイがおすすめ。ホームステイ先を紹介してくれる留学エージェントや語学学校を選べば、ホームステイの手配を行ってくれます。

多くの場合、出発前に家族構成や部屋の間取りなどの情報を得ることができます。せっかく韓国に滞在するのだから、一般家庭の暮らしを体験できる絶好のチャンスです。

まとめ

ますます人気を集めている韓国留学。その目的や留学のカタチは人によって実にさまざまです。韓国は、政府をあげて外国人留学生の受け入れを積極的に行っています。そのため、留学プログラムの内容はさらに多様化し、自分の思い描く韓国留学を実現させることができるのです。

これから韓国留学を考えている方は、ぜひ自分なりの答えを探してみてくださいね。

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