世界的な韓流ブームの中、今では韓国の美容まで注目を集めています。日本でも、韓国風のメイクやヘアスタイルが大人気です。
そこで今回は、そんな韓国のメイクが学べる留学について詳しくご紹介します。おすすめの美容学校や、韓国でメイクアップアーティストになる方法などの情報が満載です。
ぜひ最後までチェックしてくださいね。
メイクや美容が学べる韓国留学とは?
日本でも、韓国ブランドの化粧品が大人気となり、韓国流のメイク方法にも関心を持っている人がとても増えています。韓国旅行で好きなメイクアップアーティストの手がける化粧品を買いに行ったり、動画でメイク方法を参考にしたりする人も少なくありません。
特に10~30代の若い女性の中には、もっと本格的に韓国メイクを学びたい!と考える人も多いようです。
そんなニーズに応えるため、韓国の留学機関ではメイクが学べる留学プログラムが増えてきています。
実際に本場の韓国でメイクを学び、基礎から上級までのコースを修了するだけでなく、資格試験を受ける人の姿も。かつて韓国語を学ぶためだった韓国留学は、今や美容の世界まで広がってきているのです。
韓国でメイクを学ぶ3つの方法と費用の目安
それでは実際に、韓国でメイクを学ぶためにはどのような方法があるのでしょうか。ここでは、代表的な3つの方法とおおよその費用について解説します。
メイク・美容留学ができる留学エージェントに申し込む
最も簡単なのは、メイクや美容留学ができる留学エージェントを探す方法です。
そもそも留学エージェントとは、事前の留学相談から航空券や学校の手配、出発前のオリエンテーション、留学中の生活サポートまで行ってくれる留学の強い味方。その留学エージェントの中には、カリキュラムにメイクや美容が含まれた留学プログラムを用意しているところがあります。
各種手配や受講手続きなどはすべて留学エージェントを通して行われるため、煩雑な手続きは必要ありません。
留学プログラムの内容は、韓国語の授業と並行できるものや、美容関連の資格取得コースなどもあります。いろいろな選択肢の中から、自分の希望する留学プログラムを選ぶことができます。
授業料や滞在費などを含めたおおよその費用は、3~5日程度の短期留学で7~10万円程度。半年では90万円程度、1年では130万円程度です。ただし、留学エージェントや留学プログラムの内容によって異なります。
語学堂や語学学校に通いながらメイクアップスクールで学ぶ
メイクや美容を学ぶにあたって、ある程度の韓国語を身につけておく必要があります。そのため、渡航後はまず大学付属の語学堂や民間の語学学校で韓国語を学ぶ人がほとんどです。
韓国語の勉強と並行して美容学校に通うケースもあれば、最初の数ヵ月は韓国語を集中的に学び、その後メイクの勉強に移行する人もいます。どちらが向いているかは、人それぞれです。
留学エージェントで用意されている留学プログラムとは違い、自分の好きな美容学校を探して通うことができます。学びたいアーティストやスクールがはっきり定まっている人にはおすすめです。
ただし、自分でスクールを探して受講申請をしなければならないため、韓国語能力はもちろん、いろいろな手続きが必要になります。受講中に何か問題が起こった場合でも、自分で対応しなければならないというデメリットがあります。
費用は、語学堂や語学学校での授業料と滞在費が3ヵ月で50万円前後、半年で80~100万円程度、1年では160~200万円程度です。
それ以外に、美容学校の授業料と材料費が3ヵ月で20~30万円程度かかります。ただし、コースや授業回数、時間数などによって異なります。
美容専門学校や美容関連の学科のある大学へ留学する
韓国では、美容業界でも有名な2~3年制の美容専門学校や、美容関連の学部学科を持つ4年制の大学があります。韓国でメイクを本格的に学び、学位や資格の取得を目指している場合は、これらの教育機関へ正規留学するという方法があります。
もちろん韓国語能力を含め、入試の受験資格を満たしていることが条件になりますが、座学と実技を体系的に学ぶことができるという一番のメリットがあります。
また、きちんと単位を取得し卒業することで、メイクアップ関連の資格や美容師、国家皮膚美容管理士などの資格が付与されます。
専門学校や大学への正規留学となると、留学期間も長く経済的な負担が大きくならざるを得ません。年間の授業料は60~70万円程度で、それ以外に寮費や食費などがかかります。
おすすめの美容学校3選
韓国には数々の有名な美容学校があります。ここでは、大学と専門学校、民間の美容専門スクールからそれぞれ1校ずつご紹介します。おすすめポイントも必見です。
富川大学校 ビューティーケア科 ビューティーデザイン専攻
ソウルから電車で約40分離れた京畿道富川市に位置する4年制大学。キャンパスでは約10,000名の学生が、人文社会や自然科学以外に工学や芸術、芸能から体育まで様々な分野で学んでいます。
ビューティーデザイン専攻では、今まさに世界が注目するK-ビューティーの文化価値を創出するビューティーケア科として、創意的で熟練したマルチプレイヤーの美容専門家の養成に力を入れています。
ホームページ:https://www.bc.ac.kr/bcu/intro.do
おすすめポイント
卒業生は、化粧品会社やメイクアップアーティスト、ビューティーコンサルタント、スタイリスト、マスコミ業界など幅広い分野で活躍しています。また、ソウルから少し離れた落ち着いた環境で学べるだけでなく、ソウルに比べて食費や生活費を少し抑えることができます。
明知専門大学 芸術健康学部 ビューティーマネージメント科
ソウル北西部に位置する明知専門大学は、1974年設立以降、これまで約10万人の卒業生を輩出してきました。学内には韓国語教育センターがあり、海外からの留学生の受け入れ実績が多いのも特徴です。
芸術健康学部では、メイクアップアーティストや皮膚美容師などの人材養成に力を入れています。ネイルアートやヘアデザイン、ファッションスタイリングなど幅広い美容ファッションについて学ぶことができます。
ホームページ:https://jpn.mjc.ac.kr/mjcIndex.do
おすすめポイント
ただ美しく見せるためのメイクでなく、メディカルの視点からスキンケアやマネージメント、化粧品学やマーケティングまで幅広く学ぶことができます。特に、学科での学びを将来の就職につなげたいと考えている人におすすめ。
メイクアップアーティストだけでなく、韓国の化粧品業界で働く上で役立つ知識や経験をしっかり身につけることができます。
ALL THAT BEAUTY ACADEMY(オール ザット ビューティー アカデミー)
釜山や大田、光州など、ソウル以外に合計10支店を展開する民間の美容専門スクールです。8年連続教育ブランド大賞、就業教育大賞を受賞。これまでの受講生の累計は45万人を超え、高い評価と厚い信頼を得ています。
メイクアップの正規コース以外にも、メイク応用、ウェディングメイク、日常生活のメイクなどいろいろなコースが用意されています。
ホームページ:https://www.allthat-beauty.com/m/index.asp
おすすめポイント
学びたい内容はもちろん、毎月の受講回数や受講時間を自分の生活スタイルに合わせて選べます。そのため、韓国語の勉強と並行しながら通うこともでき、自分の希望に近い留学生活を送ることができます。
また、コースは内容によって細分化されており、初心者から上級者までレベルに合わせて学ぶことができるのも特徴です。
韓国でメイクアップアーティストになる方法
韓流メイクを本格的に学び、将来は有名アイドルや俳優のメイクアップアーティストになりたいという夢を持っている人も多いはず。あるいは、韓国のメイクショップに就職して、学んだメイク技法を最大限活かしたいと考える人もいるでしょう。
そのために、韓国でメイクアップアーティストになるための方法についてチェックしておきましょう。
Step1. 韓国語を身につける
まず前提として、韓国でメイクアップアーティストとして働くためには国家資格を取得しなければなりません。もちろん外国人であっても、試験内容や合否判定は韓国の受験者と同じです。
メイクを学ぶ過程はもちろん、最終的に国家試験の取得まで考えているのであれば、韓国語を身につけることは必須といえます。
語学堂や語学学校に通いながら日常生活で必要となる韓国語を学んだ後、さらにメイクの美容学校で使われる専門用語なども理解できるように勉強しましょう。
Step2. メイクを学ぶ
韓国でメイクを学ぶには、大学や専門学校、民間の美容学校などいろいろな選択肢があります。自分の希望する内容が学べるコースを事前にしっかりと比較して、いよいよ本格的なメイクの勉強がスタートです。
美容学校の講義では、メイクの基礎から学べるところがほとんどです。座学と実技をしっかり学んで、メイクのスキルを身につけましょう。
Step3. 国家資格を受験し合格する
韓国でメイクアップアーティストになるためには、国家資格は避けて通れません。正式名称は、「美容師(メイクアップ)国家資格」と呼ばれています。
この国家資格は、筆記試験と実技試験の2つで構成されています。もちろん外国人でも受験が可能です。
国家資格に合格すれば、ついにメイクアップアーティストとしてのスタートラインに立つことになります。
韓国へのメイク留学に関するよくあるご質問
漠然と韓国へのメイク留学を考えていても、留学の方法や将来の進路を含め、いろいろな疑問や不安を抱いているようです。ここでは、3つのよくあるご質問にお答えします。
メイク留学するために韓国語能力はどれくらい必要ですか
韓国語能力がゼロでも、メイク留学をすることはできます。留学エージェントを通してメイク留学すれば、手数料が必要にはなりますが、通訳が同行するサービスを受けることができます。
でもやはり、メイクについてもっと深く学びたいと考えているのであれば、韓国語の勉強は欠かせません。専門学校や大学へ留学する場合、韓国語能力試験(TOPIK)3級以上を出願条件としているところがほとんどです。
実際に韓国語で講義を受けるだけでなく、実習や実技の授業でも細かい指導を受けるためには、それ以上のレベルを目標に勉強しておくことが望ましいといえるでしょう。
韓国へメイク留学したいのですが、何から始めたらいいのか分かりません
なんとなく韓国でメイクを学ぶことに憧れを抱いている人も多いはずです。まずは具体的に、何を学びたいのか、留学できる期間はどれぐらいか、将来はどんな仕事に就きたいのかを考えることから始めましょう。
その上で、最終的な目標を設定し、留学エージェントや美容学校のコース内容を比較してみましょう。
ひと言でメイクといっても、メイクの技法に限らず、化粧品に関する医学的な知識、美容産業でのマーケティングや広告など、学びは多岐に渡ります。将来の仕事につなげたいのであれば、メイクの技法+αを学ぶことも必要となるでしょう。
現在の韓国語能力を考慮し、留学エージェントの利用や、語学堂や語学学校に通うことを検討しましょう。
韓国へのメイク留学を将来どう活かせますか
韓国へのメイク留学は今後ますます増えることが予想されます。韓国はアジアを代表する化粧品ブランドとしての地位を確立し、K-ビューティーは今後さらに世界にその名が広く知られるようになるはずです。
そんな韓国の本場でメイクを学んだということは、将来はいろいろな可能性が期待できます。韓国でメイクアップアーティストとして働くことはもちろん、化粧品業界や美容業界でも学びを十分活かすことができます。
もちろん日本へ帰国して、韓国風の美容専門家として活躍することもできるでしょう。
まとめ
韓国へのメイク留学は、最新の流行を取り入れたメイクアップアーティストとして活躍するための第一ステップ。韓国語の勉強だけでなく、メイクを学ぶということは今後大きな強みになることに間違いありません。
ぜひ本場で憧れの韓国風メイクを学んでみてはいかがでしょうか。