韓国へワーホリに行こう!メリットやデメリットや費用を徹底解説

ワーホリで韓国へ行くなら!メリットやデメリットなどを徹底解説

韓国語を勉強したい、韓国で生活してみたい、韓国で仕事をしたい!という熱い想いを抱いている人の多くが選んでいるワーキングホリデー制度。誰しも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

今回は、ワーキングホリデーで韓国へ行く場合のメリットやデメリット、申請方法や必要な費用、実際にどのような生活を送っているのかなど、事前に知っておきたい内容を徹底解説します。

ワーキングホリデー制度とは?

ワーキングホリデー制度(以下、ワーホリ)とは、二国間または地域間における取り決めにより、一定期間の休暇を過ごす目的として発給されるビザのことです。

一番の特徴は、滞在中の生活費を補うための就労が認められていること。観光や旅行はもちろん、語学の勉強や仕事などいろいろな活動ができるのはワーホリだけの魅力だといえます。

韓国とは1999年4月に始まり、現在は26ヵ国と協定を結んでいます。

ワーホリで韓国へ行くメリット

それでは実際にワーホリで韓国へ行く場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。観光ビザや留学ビザにはないメリットを見ていきましょう。

韓国語の勉強と社会経験の両方が可能

ワーホリでは生活費を補うための就労が許可されているため、韓国語の勉強をしながらでもアルバイトをすることができます。もちろん留学ビザでも資格外活動許可を得ることでアルバイトはできますが、就業時間や職種に制限があります。

その点、ワーホリの方がいろいろな活動をする上で自由度が高いのがメリットです。

授業で習った韓国語だけではなく、教室の外で生きた韓国語に接することができます。アルバイトをしながら人間関係が広がり、日本ではできない貴重な社会経験を積むことができます。

滞在中のスケジュールは自由

ワーホリなら、滞在中にどう過ごすかは自分次第。

例えば、前半は韓国語を集中的に勉強し、後半は自由に旅に出る。韓国語の勉強よりも、短期の旅行ではなかなか訪れにくい離島や田舎暮らしを体験する。韓国をぐるりと一周して現地の人と交流する。など、やりたいことを叶えることができるのはワーホリだけ!

勉強や仕事に疲れたら、自分のペースでひと休みすることもできます。

ワーホリ後の選択肢が広がる

就労が許されているからこそ、海外で仕事を経験したというのは今後の大きな糧になります。将来どんな仕事に就くか、どこで暮らすか、何を目標とするかを考えるきっかけになるはずです。

ワーホリ後はいろいろな可能性が広がります。

ワーホリで韓国へ行くデメリット

メリットの大きいワーホリですが、その一方でデメリットもいくつか挙げられます。ワーホリを利用するにあたって、次のような点はしっかり理解しておく必要があります。

勤めている会社を辞めなければならない

ワーホリ制度が利用できるのは、原則として満18歳以上満25歳(相応の事情があると認められる場合は満30歳)以下です。大学生の場合は、協定校への交換留学や短期留学を利用する人が多いため、実際にワーホリを多く利用しているのは社会人です。

その中には、高校や大学を卒業して会社勤めをしている人もたくさんいます。

ワーホリを利用して韓国へ行く場合、会社を長期間休むことはほぼ不可能なので、会社を辞めなければならないのが一番のデメリットといえます。

やっと仕事にも慣れ、これから会社でどんどん活躍していくはずが、途中でキャリアが途絶えてしまうという現実があります。仕事やキャリアは人生に大きく関わる部分なので、じっくり考えて結論を出す必要があります。

学生よりも自己責任が大きい

学生であれば、語学学校への申請や滞在先の手配など、学校が代行してくれることが多いでしょう。韓国滞在中に何かトラブルが起きた場合でも、基本的には学校が対応してくれます。

それに対して、ワーホリは完全に1人で韓国での生活をスタートさせることになります。渡航前の諸手続きから滞在中の活動など、すべてにおいて自己責任で行わなければなりません。

例えば、アルバイト先の賃金未払いや賃貸契約の詐欺、犯罪や事故なども実際に起こっています。どのようなリスクにも、自分で対処し解決しなければならないという点では、ワーホリのデメリットといえます。

生活するための韓国語能力が必要

韓国語初級者でもワーホリを利用することはできます。ただし、留学とは違いいろいろな手配を自分で行わなければなりません。

例えば、韓国での住居を賃貸契約したり、所持金が限られている場合は渡航後すぐにアルバイトを探したりする必要があります。外国人登録や銀行口座の開設などの各種手続きもしなければなりません。

特にワーホリは現地の人と接する機会が多いぶん、生活するための韓国語能力は身につけておく必要があるでしょう。

ワーホリで韓国へ行くなら、最初にいくら必要?

ワーホリを準備する中で、費用はどれぐらい必要なのかが気になるところです。費用は、ワーホリで滞在中にどのような活動をするかによって大きく異なります。

例えば、語学堂や語学学校へ通う予定の人は登録料や授業料などが必要です。韓国の地方まで旅行に出かける場合は、交通費の負担が大きくなるでしょう。まずはワーホリでどのように過ごすかをイメージしてみましょう。

ワーホリは滞在中に就労が許されているとはいえ、思うようにアルバイトが見つからないこともあります。また、ワンルームやオフィステルの賃貸契約を結ぶ場合は、まとまった保証金が必要になります。

これらを理解した上で、計画的に費用を準備しましょう。

一般的な目安として、渡航前に準備しておくべき費用には次のようなものが挙げられます。

  • 往復航空券 約5万円
  • 海外保険料 約20万円
  • 当面の生活費(3ヵ月分) 約30万円(家賃、食費、おこづかいなど)

合計 約55万円

韓国でアルバイトの探し方

多くのワーホリ利用者が、韓国でアルバイトをしています。それでは、いざ韓国へ渡った後どのようにアルバイトを探せばいいのでしょうか。ここでは、主な3つの方法をご紹介します。

ネットの求人で応募

韓国は日本以上にIT社会が進んでいるので、アルバイトもインターネットの求人で探すことが一般的です。

ただし、韓国語の求人サイトで仕事を探すことになるので、相応の韓国語が必要になります。代表的なアルバイトの求人サイトは次の2つがあります。

・アルバモン  https://www.albamon.com/

・アルバチョングック  https://www.alba.co.kr/

求人サイトを詳しく検索すると、日本語が可能な人や日本人を募集する求人もいくつか見られます。勤務時間や給与、応募方法まですべて記載されているので、じっくり読んでから応募するようにしましょう。

求人サイトに会員登録してオンライン履歴書を作成しておけば、ネット上でいつでもすぐに応募することができます。

また、韓国に滞在中の日本人にとって有益な情報が得られるサイトがあります。ここでも日本人に対する求人情報が載っているので、定期的にチェックしてみるといいでしょう。

・コネスト https://www.konest.com/

お店に直接応募

韓国では個人が経営している小さな飲食店や雑貨屋、カフェなどが多く、店頭にアルバイト募集中の張り紙があることも少なくありません。近所のカフェによく通っていて、店長と親しくなったことからアルバイトを始めた、というようなケースも。

日本のようにアルバイトの条件や教育などが厳しくなく、店長さえOKならすぐ採用!ということもめずらしくありません。

知人の紹介で応募

韓国ならではのアルバイトの探し方といえば、知人からの紹介。人脈が重要だと考えられている韓国では、紹介でアルバイトを見つける人も多くいます。また、あの人が紹介してくれた人なら間違いない!ということですぐ採用されることも。

渡航してすぐは知り合いが少なく難しいかもしれませんが、少しずつ人間関係を広げていくと、思いのほかアルバイトの声がかかることもあります。

実際にどんな場所で働いている?

それでは実際に、ワーホリで韓国に滞在している人はどんな場所で働いているのでしょうか。ここでは、日本人がよく働いている職種を3つピックアップしました。これらの職種なら、今後も日本人に対する需要が高いといえます。

飲食店やカフェ

韓国の飲食店やカフェでアルバイトをする人がとても多いです。特に空港や駅、大学前など日本人がよく立ち寄るような場所にある飲食店やカフェでは、日本人スタッフを募集しています。

その中でも、特に日本料理店や居酒屋はアルバイトとして採用されやすいといえます。韓国では日本食がとても人気で、新しいお店も次々とオープンしています。

日本語が話せる店主や日本滞在歴のあるスタッフも多く、渡航後すぐに始めるアルバイトとしておすすめです。ホールや簡単な調理、皿洗いなどが主な仕事内容です。

医療通訳、医療マーケティング

最近特に多いのが、医療通訳や医療マーケティングのアルバイトです。ひとことで医療といっても、美容整形や漢方、皮膚科、歯科、ダイエットなど幅広いジャンルがあります。

それぞれの医療機関では、日本からの患者さんを誘致するため、日本人スタッフを雇ってマーケティングを行っています。

主な仕事内容は、SNSの管理や問い合わせへの対応、患者さんが来院したときの通訳案内など。専門用語があって難しいのではと思われるかもしれませんが、院内で使われる言葉はある程度決まっており、韓国語中級以上であれば働けるところが多いようです。

特に、美容に興味がある人にはぴったりの職種といえるでしょう。

事務、通訳翻訳

韓国では、日本企業と取引している会社が多く、一般事務のアルバイトもよく見かけます。電話やメールなど日本からの問い合わせへの対応や、発注書や請求書などの発行、商品パンフレットの翻訳などが主な仕事内容です。

また、商談が行われるときは通訳として同席することもあります。

韓国で展示会や商談会などが開催される場合、通訳や案内として単発アルバイトの募集が出ることも。日本で会社に勤めた経験のある人なら、ビジネスの場面で活躍できるチャンスです。

ワーホリならどんな住居に住んでいる?

ワーホリを利用して韓国に滞在する場合、家探しはとても重要なポイントになります。おおよその費用もあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

コシウォン(考試院)

費用を抑えたいなら、コシウォンがおすすめ。3~5畳ほどの狭小スペースに、ベッドや机、テレビ、冷蔵庫などが完備されています。窓やシャワールームの有無はコシウォンによって異なります。

部屋はとても狭いですが、共用キッチンには白ご飯やラーメン、キムチなどが無料で準備されているところが多く、食費を抑えることができます。

また、入居時に保証金を預ける必要がなく、契約期間も決まっていません。立地や部屋の広さにもよりますが、ソウルではだいたい毎月30~60万ウォン(約3~6万円)が相場です。

ワンルーム

ひとつの部屋にキッチンや冷蔵庫、洗濯機、シャワールームやトイレが完備されているのがワンルームです。部屋ではもちろん自炊ができ、韓国で一人暮らしを始めるにはぴったりの住居空間です。家具付きワンルームもあります。

ただし、賃貸契約にあたっては保証金を用意しなければなりません。物件情報を見ると、例えば次のように記載されています。

  • 保証金800万ウォン(約80万円)、毎月45万ウォン(約4万5千円)

保証金は入居時に大家さんへ預け、退去時には全額返金されます。一般的に、保証金を多く預ければ毎月の家賃は安くなり、保証金が少なければ家賃は高くなる傾向にあります。

大家さんによっては、多少融通を利かせてくれることも。相場は、保証金500~1,000万ウォン(約50~100万円)、家賃40~80万ウォン(約4~8万円)です。

家探しの前に、保証金と毎月支払う家賃の予算をだいたい決めておきましょう。

契約期間は基本的に2年間です。ワーホリ終了と同時に帰国する場合は、違約金の発生などについても事前に確認しておく必要があります。

オフィステル

韓国ならではの住居形態に、オフィステルがあります。商業施設と住居施設が一緒になった建物のことで、だいたい低層階には飲食店やカフェ、高層階に住居が配置されています。

建物全体は大きく清潔感があり、エレベーターや管理室、空調などの施設設備が整っています。部屋の内部はワンルームと変わりませんが、部屋の構造はさまざま。ロフトやサンルーム付きの部屋もあります。

オフィステルも保証金を用意する必要があります。ワンルームより相場はやや高く、保証金は500~1,000万ウォン(約50~100万円)、家賃60~80万ウォン(約6~8万円)です。

契約期間は同じく2年間です。

ワーキングホリデー制度の申請手続き方法

ワーホリで韓国へ行くことが決まったら、まずはビザを申請しなければなりません。韓国の場合、正式名称は「観光就業(H-1)ビザ」と呼ばれています。

他のビザ申請に比べて特別難しいことはありませんが、とても重要な手続きになるので、不備がないように前もってしっかり確認しておきましょう。

発給条件を確認しましょう

  • 日本に居住する日本国民であること
  • 18歳以上25歳(やむを得ない事情と判断された場合は30歳)以下であること
  • パスポートの有効期間が査証発給申請時から6ヶ月以上であること
  • 身体が健康であること
  • 扶養家族を同伴しないこと
  • これまでワーキングホリデー制度を利用したことがないこと
  • 滞在費などの財政能力があること

※主な目的は休暇であり、旅行資金を補充するための就職は付随的な活動であること(1週間当たりの最大就業可能時間は25時間以内)

提出書類を準備しましょう

  • 査証発給申請書(大使館または領事館のホームページからダウンロード可)
  • 証明写真1枚(カラー)3.5×4.5cm
  • パスポート(有効期間6か月以上)
  • パスポートのコピー
  • 観光就業活動計画書(1年間)※ワードを利用して韓国語または英語で作成(指定の書式なし)
  • 航空券または船舶券のコピー(往復)※40万円以上の銀行残高証明書を提出する場合は提出不要
  • 銀行残高証明書の原本(30万円以上)
  • 最終学歴の卒業証明書または在学証明書、休学証明書

※提出書類や様式は変更となる場合があります。大使館や領事館に確認しましょう。

ワーホリビザの申請に行きましょう

ワーホリの申請は、自分の居住地を管轄する駐日本国大韓民国大使館または領事館にて行います。申請料はかかりません。

申請時間が決まっている場合があるので、事前にチェックしておくことをおすすめします。申請が無事に受理されたら、約10日後にビザが受け取れます。

申請にあたって注意事項

ワーホリの申請は特別難しいものではありませんが、きちんと準備をしていないと発給不可となったり、留学ビザに変更して申請するように指導されたりすることがあります。

特に重要になるのが、提出書類の中の活動計画書。この書類が、ビザ発給の可否を大きく左右するといっても過言ではありません。

活動計画書には、まずワーホリを申請することになった経緯や理由を書きましょう。その上で、ワーホリで韓国滞在中に何をする予定なのか、月ごとに作成していきます。

ここでのポイントは、「観光」をメインに書くこと。なぜなら、ワーホリビザの主な目的は休暇だからです。もちろん韓国語の語学堂や語学学校に通うことを含めても構いませんが、観光や旅行、文化体験などをメインに書きましょう。

もちろん実際には計画が変更になることも大いにありますが、作成時点での計画をできるだけ具体的に記述しておいた方がいいでしょう。

ワーホリで韓国へ行く場合のよくある質問

韓国へのワーホリを準備している人から、いろいろな疑問点や質問が聞かれます。ここでは、よくある質問を3つまとめました。ぜひ参考にしてください。

実際にどんな生活をしていますか?

ワーホリは自由度が高いぶん、毎日どんなふうに過ごせばいいのかがイメージしにくいかもしれません。多くの人は、やはり韓国語の語学堂や語学学校に通っています。午後~夕方はアルバイトをして、勉強と仕事を両立させています。

週末や学校の授業が休みになる夏季休暇には、韓国の地方へ旅行に出かける人が多いようです。一方で、ダンススタジオやカルチャーセンターなどで習い事をしたり、バリスタや美容関係の資格を取ったりする人もいます。

現地の韓国人と知り合う機会が多いのは、留学よりも断然ワーホリです。アルバイト先や習い事など、学校以外で知り合った友達とパーティーをしたり、趣味を楽しんだりしながら、充実したワーホリ生活を送っています。

語学留学とワーホリで迷っています。

語学留学とワーホリのどちらを選ぶか悩んでいる人も多いようです。とにかく韓国語の勉強に集中してマスターしたい、韓国語を上達させて韓国の大学や大学院へ進学したい、将来は韓国で就職したいというような人には、語学留学がおすすめ。

初級から体系的に韓国語を学ぶことでどんどんレベルアップし、修了証を受け取ったときは達成感を味わえるでしょう。

その一方で、韓国での生活や体験に重きを置いている人は、ワーホリがおすすめ。アルバイトを含めいろいろな人と出会って、さまざまな体験がしたい。授業の期間に縛られず自由に好きなことができるのは、ワーホリだけの特権です。

もちろんワーホリでも、語学堂や語学学校に通って韓国語を勉強することもできます。

まずは、韓国でどのように生活したいかを具体的にイメージしてみることから始めましょう。

ワーホリを成功させるためのアドバイスをお願いします

ワーホリを成功させることができるかどうかは、とにかく自分次第。自由度が高いからこそ、充実した韓国生活を送ることで、後でこのワーホリは成功だったと自信を持って言うことができるでしょう。

そのためには、まずは何でも挑戦すること。好きなことに没頭すること。そして、特に韓国では人間関係を広げることがポイントです。

せっかく韓国に滞在しているのですから、家でのんびり過ごしていては時間ばかり過ぎてしまいます。もちろん一人で過ごす時間も大切ですが、刺激がいっぱいの外へ出かけ、現地の人たちと積極的に交流してみましょう。

そこで得た人脈は、ワーホリが終わった後も自分を支えてくれるかけがえのない存在になるはずです。

まとめ

ワーホリは申請できる年齢が限られていますが、他のビザに比べて滞在中に自由な活動ができる特別なビザです。

ビザの発給条件や申請方法などをしっかりチェックして、今しかできない貴重な体験を求めて韓国へ旅立ちましょう。

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